のぼり旗の耐久性と交換時期
のぼり旗の寿命は約3カ月です。のぼり旗の痛みには大きく分けて「ほつれ」「汚れ」「色落ち」の3種類があります。 せっかく準備するのぼり旗ですので、これらのダメージから極力守って使用し、長持ちさせる工夫をしましょう。
●のぼり旗のほつれ
まず「ほつれ」です。のぼり旗の多くは屋外に設置され、風を受けてはためいています。通常は、ヒートカット加工といって、のぼり旗の周囲を熱で溶かして生地をカットするため、強度には欠け、2週間ほどで切りっぱなしの辺から徐々にほつれてくることは避けられません。 そのため、風の強い日は屋外への設置をやめて屋内にしまったり、のぼり旗がはためいた時に樹木や壁面などに当たってしまわないように、周囲に障害物のない環境に設置するなどの工夫をお勧めします。
●のぼり旗の汚れ
次に「汚れ」ですが、のぼり旗の汚れの大半は自動車の排気ガスによるものだそうです。 そのため、お店の営業終了後や休業日にはできるだけ屋内で保管することによって、少しでも汚れから守ることができます。
●のぼり旗の色落ち
3つめは「色落ち」です。のぼり旗の印刷には耐久性のあるインクを使用していますが、屋外で日光に当たり続けるとどうしても印刷の色が褪せてきます。 日光の当たり過ぎる場所を避ける、設置時間を極力短くするなどで色落ちを防ぐ工夫ができます。 当社では、のぼり旗を長持ちさせる為、1番目の「ほつれ」を防ぐ「三方三巻縫製」というほつれ補強のための処理をおすすめしています。 これは、のぼり旗の上下の辺とチチ(ポールに通すために付いている、筒状になった帯)の付いていない縦の辺の3辺に三巻縫製を施す縫製です。 この処理には追加で費用がかかるため価格も多少高くはなりますが、のぼり旗の耐久性をアップさせることができる、頻繁にのぼり旗を交換するよりも結果的にはコストを抑えることができます。
●のぼり旗の汚れ
のぼり旗は雨などの水濡れに対しては耐久性の高いインクで印刷されていますが、擦れにはあまり強くありませんので洗濯はお控えすることをお勧めします。 また、雨に濡れた状態で建物や壁面などに触れると、色移りしてしまうこともありますので注意が必要です。 ただ、既製のぼり旗の中にはございます綿ののぼり旗のような染めのぼり旗は洗濯することができます。 のぼり旗が浸かる量の水と、通常の洗濯と同じで水量に合う量の中性洗剤を洗濯機に入れます。 漂白剤は染めのぼり旗の退色や変色につながりますので避けましょう。 また、若干の色落ちは否めませんので、色移りを避けるために他のものとは一緒に洗わないようにします。 すすぎ後はネットに入れて30秒ほど脱水し、しわを防止するためにバスタオルなどで水分を軽く拭き取り陰干しにします。